椎名隼都さんが3月1日から行方不明になっています。
情報がない中、ネットでは事実かどうか耳を疑う憶測が飛び交っています。
週刊文春では隼都さんを預かる里親の虐待の可能性が取り沙汰されましたが本当でしょうか。
当事者の声とともに調査しました。
椎名隼都さんの里親が虐待の可能性(文春砲)
週刊文春では「17歳が失踪 壱岐島“離島留学”里親の虐待疑惑」と題した記事が載っていました。
週刊文春が里親の虐待の可能性を記事にしたのは周囲の関係者の声が元でした。留学生を受け入れている別の里親や椎名君の友人などです。
その虐待内容は以下のとおりです。
・挨拶の声が小さいと平手で叩かれる
・里親一家に比べて留学生のおかずの量が明らかに少ない
・留学生は湯船につかれず、シャワーも5分くらいしか使えない
・隼都くんのスマホは入居してからずっと里親に取り上げられていた
・遅くまでゲームをしていた罰として台風の暴風雨のなか、外で正座させられた
週刊文春は周囲の関係者から聞いた内容を里親に確認しました。
里親は一部を認めています。
上記のことが虐待であるかないかは本人の捕らえ方にもよるかもしれませんが、親元から離れた子どもが知らない土地で知らない家族と生活をともにするというのは多少抵抗がある子どももいたかもしれません。
なにかしらの目的をもって親御さんは留学を子どもに進めるのだと思います。
大人は自然豊かな場所でのびのび生活することで得られることは大きいはずだと思っても、子どもにとってはそうではないかもしれません。
壱岐島の「いきっこ留学生」という制度は原則1年間としています。引き続き留学を希望する場合は継続出来るようです。
1年間と思えば、多少色々なことがあっても経験と思えますが、椎名隼都くんは中学2年生から高校生になっても継続し、4月から5年目を過ごす予定でした。
17歳になり、自我もめざめ反抗期を他人の家で過ごさなければいけない窮屈さがあったかもしれません。
椎名隼斗さんの行方不明情報の不自然な削除
椎名隼都くんが2023年3月1日に行方不明になってから19日が経とうとしています。
情報がない中、時間だけが過ぎ隼都くんの実の父親や里親をはじめ警察や消防などが捜索していると報道されています。
壱岐島でも地元の方たちが心配していました。
その中である投稿に目が止まりました。
3/1 から離島留学生の高校2年生の男の子・椎名隼都 くんが行方不明になっています。画像は高校が作って手配りしているビラです。
3/1 夕方から行方不明で、携帯は持っておらず*、所持金も1,000円、軽装。
船に乗った形跡はないので、島内にいるはず。
島内放送で名前や特徴が毎日放送され、消防団が島中で捜索しています。(* 子供情報ですが、彼は何かしらの罰として携帯を没収されていたそうです。)
この方は壱岐島の住民として椎名隼都くんを心配し、探している方です。
いま、報道されている椎名隼都くんの顔画像のビラは壱岐高校が作成しました。
隼都、帰っておいで
椎名隼都(しいなはやと・17歳)
体型は痩せ型。白と紺のボーダーニット。
紺ジャージのズボン。
壱岐高校 :0920−47−0081
壱岐警察署:0920−47−0110
壱岐消防署:0920−45−3037
この方は一刻も早く見つけたい思いからこのビラをfacebookの「壱岐」というグループに投稿しました。
すると、一日も絶たずに消されてしまったということです。
「広く知られて困る人がいるのでしょうか?」とおっしゃっていました。
「壱岐の島内グループではまた消されました。他人の人命より優先することがある人がいるのがホント残念。」(椎名隼都くんのビラを「壱岐」のグループに投稿した人)
椎名隼都さんとは別の脱走者がいた
彼は家に帰りたくない一心で、学校に夜中まで立て篭もったりもしたそうです。
「どんな甘ったれだとしても、目の前で自分なりに苦しんでる子どもがいて、我慢の限界で、助けて!と言っているのに、放置できますか?僕はできません。」(別の里親)
しかし、正直、その時、残されている離島留学生のこと(高校生2名小中学生は6人位)のことまで頭が回りませんでした。彼らも同じ気持ちでいたかもしれないのに、気が回りませんでした。あの時、僕がしっかりと聞いた話を受け止め、正面から向き合い、問題点を浮き彫りにし、子供を守るべく動ければ、このハヤトも家に連れてきてあげたら、ひょっとしたら今回の家出も起こらなかったかも、と思ってしまいます。
ちなみに今は子供たちからのSOSやクレームがあって、家を変えたい、とか言っても、自分で選んだんだから基本我慢しろ、実親と里親で解決してください、というスキームです。(別の里親)
里親の斉藤智之さんに預けている親御さんの声
この記事に出てくる里親さんの元に、長男が留学しています。”虐待”の文字に、「〇〇さんの息子さん大丈夫?」と心配の連絡をもらっています。
声を大にして言います。
「息子は実家以上に楽しんでます!!」そして
「私達夫婦は里親さんとは信頼関係を構築できています!!」
高2といえば、翌年には18歳の成人を迎える歳だ。ものの善悪を教えるのに、「オヤジのゲンコツ」をして何があかん。と私は思う。記事からはまったく伝わらない、愛情に満ち溢れた日常が欠如しているのが問題なのだ!あの日々があってのゲンコツなのだ。※日常の様子はグループLINEで写真や動画で里親さんがマメに送ってくれます。(息子を里親である斉藤さんに預けている人)
【追記】壱岐の里親制度に問題提起する地元の声
こうなったら、こうなった理由を徹底的に追求する。
無駄死になんてさせない。彼が言いたかったこと、伝えたかったこと、話したかったこと、絶対に放置しないし、無かったことなんてさせない。
「そんなつもりでは無かった」「知りませんでした」で終わらせない。






【追記】壱岐市教育委員会教育長の発言
「日常的に叩かれたり怒鳴られたりしていたら、椎名君は3年半もそこ(Aさん宅)にいるわけがないんです。
それだけ、親代わりで優しくされていたということだと思うんですね。
今後は定期的に質問用紙を用意して、子どもたちの声をちゃんと聞けるようにしていきます」(久保田良和教育長)
【追記】壱岐島は父親の再婚相手と決めた
週刊文春によると、椎名隼都君は中学2年生の時に父親の再婚相手の女性と一緒に壱岐島をおとずれ、里親制度を利用することを決めたといいます。
父親はテレビの取材に対し、「隼都には社会性を身につけてほしいと思い、離島留学をすすめた」と話していました。
理由はそれだけだったのでしょうか。
社会性を身につける、自然の中で様々な体験をしてほしい。
しかし、思春期の少年が親元に帰れず里親宅での4年間は長すぎます。
再婚相手と隼都くんが一緒に暮らすのはむずかしかったのでしょうか。
里親には「キモい」「うざい」といわれ、スマホまで取り上げられ、しかし家にも帰れない。
高校3年生になる4月からまた1年の里親留学。
このようなつらい状況に耐えられなかったのかもしれません。
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