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島根大学腎臓内科崩壊「院内のずさんさに絶望」伊藤孝史医師退職

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島根大学付属病院腎臓内科が崩壊するという話題がありました。島根県の腎臓内科の父と呼ばれる伊藤孝史先生が教授選で落選、まさかの事態に他の医師らも困惑しています。なぜ数回の再公募が起きたのか、調査します。

島根大学腎臓内科「地域医療に欠かせない伊藤孝史先生」

島根大学病院の腎臓内科が不在だった教授選を行うことになりました。内部の医師や後輩医師らは「伊藤孝史」医師が当選するものと思っていました。

しかし不自然に公募が三回もやりなおされるという事態が起こり、結局伊藤孝史先生は選ばれませんでした。

伊藤孝史先生は島根大学医学部附属病院の腎臓内科をつくり、地域医療に貢献してきました。

地域医療と先進医療が調和する大学病院

島根大学の腎臓内科は伊藤先生が0から作り上げて、今ではかなりの人数になったところ。 ほぼ全員が伊藤先生の教え子であり、人望の厚い伊藤先生を教授選で落選させたら全員退職するのは目に見えていたはず。 それなのに初代教授選で落選させた島根大学の教授会は罪深い。 実は他大学でも同様の例はあり、講座の立ち上げ時に他大学の医師を初代教授に選ぶ→一切退職→大学内に教授1人になる→無理なので辞める→他大学から教授を選ぶ→辞める といった例も散見されるため、本来初代教授を選考するときは生え抜きを選ばないと大抵失敗する。

文春オンラインによれば島根県は20年ほど前まで、県内には腎臓専門に長けている医師がほぼいなかったとか。そこから築き上げてきた伊藤孝史先生が腎臓内科教授選で選ばれなかったことが物議を醸しています。

色々知らない人は好きに書けると思いますが、伊藤先生、ほんとうに素晴らしい先生です。「地域医療」をテーマの論文、テーマだけで「あの先生なら…」と納得できるほど患者と地域を大切にして下さってる先生です。 希少難病を患い、伊藤先生の言葉にどれだけ救われたか。(これをもし伊藤先生が見たらどの患者か分かるだろうと思います)多数いるであろう患者の1人にも誠意ある対応をして下さり、約束もきちんと守ってくれたことどれだけありがたかったか。本当にこんな良い先生いないので辞めないでほしい。人望も厚いこの先生がトップに立てないこと、何故かを明らかにしてほしい
伊藤孝史先生の評判はかなりよさそうです。
島根大学の腎臓内科は独立した講座でなく、第四内科(循環器内科・腎臓内科)に属する。 第四内科に初めての腎臓内科医師として赴任し、伊藤先生1人の時代から勧誘を自ら率先して頑張られ、関連病院も含めて20人規模の科になった。 伊藤先生が島根大学に来るまで島根大学に「腎臓内科」という概念がなく、いわば「島根県の腎臓医療の父」のような存在。 今回の教授選は島根大学にとって腎臓内科初代教授選となる。 「島根県の腎臓医療の父親」を落選させたら、そりゃ全員退職は当たり前。

伊藤孝史医師「人望厚い笑い療法士」

伊藤孝史

■ 出身大学
平成4年 広島大学医学部卒

■ 資格
腎臓専門医・指導医
透析専門医・指導医
総合内科専門医・指導医
アフェレシス専門医
老年病専門医・指導医
笑い療法士 2級
FACP専門医
島根県臨床研究指導医講習修了
医師会認定産業医

■ 外来
腎臓内科
火曜日 11診

■ 趣味
笑うこと

『趣味は笑うこと』伊藤孝史先生について調べてみると「笑い」というワードに目が止まりました。島根大学医学部附属病院腎臓内科伊藤孝史先生の講演が全国各地で行われています。

1日5回笑って1日5回感動して

2012.12.04

==第3回健康教室 平成記念病院 講義室==

12月1日に、当院講義室において、平成24年度第3回健康教室を行いました。
今回の健康教室は、島根大学医学部附属病院腎臓内科の伊藤孝史先生の講演でした。伊藤先生は、今注目されている「笑い療法士」として各地で積極的に講演活動をされています。当院でも、外来診療、透析診療にて尽力して頂いております。
今回も、「1日5回笑って1日5回感動しよう!」と題し、笑うことの大切さ、まずは自分を好きになることから始める…など、分かりやすく冗談を交えて話され、終始和やかな雰囲気の中、笑いの絶えない講演となりました。
今回の講演で更に、伊藤先生を身近に感じられた方も多いのではないでしょうか??
私も、少しずつでも発想の転換をしていこう!と思いました。

特別講演「笑いの持つ力」

講師:島根大学医学部附属病院 腎臓内科診察教授 笑い療法士 伊藤孝史先生「腎臓病を患っている患者さんは、笑っちゃいけない?」
「透析をしている患者さんは、笑っちゃいけない?」
「透析施設のスタッフだからって笑っちゃいけない?」
勿論すべて「NO!」です。笑っていいし、笑いたいですよね!
そうなんです。笑うことは大切だって知っているけれど、実際にどうしたら良いのかよくわかりませんよね!?人は「安心・安全」を感じたときに笑顔になれるのです。その環境を「癒やしの環境」と言います。では、あなたの通っている病院・クリニックは「癒やしの環境」ですか?スタッフにとっても「癒やしの環境」ですか?そんな「癒やしの環境」で仕事がしたいですよね!でも、「癒やしの環境」を作り上げるのは皆さんです。「この人に任せたら安心だ!」と思える環境が「癒やしの環境」なのです。
最先端の治療も大事だけれど、もっと心の通った暖かい医療をして行きたいですよね。フランスの外科医バレ先生がこういっておられます。『ときに治すことができる。和らげることはしばしばできる。だが、患者を慰める(癒やす)ことはいつでもできる。それなのに、医学はいつでもできることをしばしば放棄して、ときどきしかできない治すことに集中している。』そうだと思いませんか?でも・・・楽しいから笑うということだけでいいのでしょうか?
「NO!」です。
もっと積極的に笑うようにしたほうがいいのです。そう!辛いからこそ、悲しいからこそ、逆に笑うのです。そうすることで徐々に笑えるようになってくるんです。このことを「顔面フィードバック効果」というのですが、積極的に取り入れていきたいですね。私たち笑い療法士は「一日五回笑って一日五回感動する」という笑いの処方箋を出しています(実際処方箋として処方はしていませんが)是非皆さんにもこの笑いの処方箋をお持ち帰りいただき、皆さんが元気で、そして職場が家庭が「癒やしの環境」になりますようにという思いを込めて、お話させていただきたいともいます。

笑いを治療に取り入れる、なんとも患者に優しい先生なのでしょうか。

素人目線だと、臨床に長けている先生、しかも患者や後輩医師からも評判の良い先生がなぜ教授になれないのか不思議です。教授たるものはなにか、診察よりも長けてなければいけないことがあるのでしょうか?

島根大学教授選だけではない「白い巨塔は本当だった」

ふた昔前の科研費一つしか外部資金獲得なしって、臨床重視とはいえ、流石に偏りすぎ…。教授選で揉めるの理解できる。
科研費がとれないと教授になるのは難しいのでしょうか。
教授は診療、研究、教育のいずれもある程度のレベルを満たさないと教室が立ち行かなくなる。と言っても手術出来ない外科教授はザラにいますがね。島根がどうだったのか、新教授がどんな経緯で選ばれたのかが興味深い。

>教授選には最初から、伊藤先生を含めて複数の応募があったにもかかわらず、不自然に2回も公募がし直され、そのたびに教授選が延期されました。あまりに異例なことです。

これはそんなに異例ではない

『これはそんなに異例ではない』という投稿です。白い巨塔のような不可解な教授選は島根大学だけではないようです。

2020年大分大学でも同じような事が起こりました。大分大学医学部の准教授だった50代の男性は附属病院の放射線科部長としても運営に携わっていました。

医学部の教授選では教授審査会の投票で次期教授候補者に50代男性が決定していたといいます。にもかかわらず、北野学長が別の候補者を選んだというのです。北野学長は九州大学出身、そして別の候補者も九州大学出身でした。

教員OBからは「学閥争いが影響したのではないか」「やりすぎ」との声が聞こえました。大分大学では現在でも北野学長の独裁化が問題視されています。

島根大学医学部不祥事「院内のずさんな管理」

島根大学医学部で解剖の実習の為に提供された献体が、不適切に保管されていた問題で、調査を行っていた第三者委員会は、原因は担当職員の業務量が多く処理が滞り、相談できる体制もなかったことなどが原因だとする調査結果を発表しました。

テレビの記者会見で説明していたこの方達

左の方は島根大学附属病院、病院長の椎名浩昭氏、そして右の方は島根大学医学部、医学部長鬼形和道氏。

 

島根大学医学部医学科の会報誌「萌雲会」を見ると次のような文章がありました。

大学においては昨年4月から、4期生の椎名浩昭先生が病院長(前泌尿器科講座教授)に就任されました。令和元年の、やはり4期生の鬼形和道先生(卒後臨床研修センター教授)の医学部長就任に続いての同窓会にとっての大慶事となりました。3年後に開学50周年を迎えるに当って、医学部のツートップを卒業生が務めることになったことは、誠に喜ばしいことと思っております。

病院長の椎名浩昭氏、医学部長の鬼形和道氏は1985年卒業の4期生、つまり同級生だったのですね。「医学部のツートップを卒業生が務めることになったことは誠に喜ばしい」とあります。

やはり派閥のにおいがします。こうした院内のずさんさに嫌気が差し、伊藤孝史先生は退職の決意を固めたのかもしれません。

島根大学腎臓内科の今後「新教授のさい配次第」

医局という組織に所属するものとして思うのは、そうまでして選ばれた新しい教授がどれほど新しい仲間を連れてこれるか、島根大学の幹部陣はちゃんとそういう観点で新しい教授を選んだのか、というところです。
こういった形でトップの方が冷や飯を食わされると,部下の方は逃げるしかありません。本当に雑用とかの嵐で,そもそも医療に携われるかもわからない。もちろん居残っていても追い出しがかかる。これがえげつない。要は一斉退職がなくても医療崩壊となるのです。 別に個人に責任があるわけではないし,お医者さんだってボランティア仕事してるわけではない。居残っていれば,子供のいじめより悲惨ないじめが横行します。逃げるが勝ち。個人の人生の選択に責任を問うてもダメ。こうした社会がお給与上がらない社会を作る。どうしても居残ってほしければ,10倍のお給与と研究費。そして10倍のスタッフを提示ないと。組織としての島根大学さん,分かっているんでしょうね。 もちろん次の教授さんが倍以上の部下を引き連れてくるんですよね。だからこうした無謀な人事をしたんでしょ,島根大学さん。
週刊文春によれば腎臓内科の次期教授は慶応大学医学部の専任講師ということです。
教授になる年齢からして慶応大学医学部専任講師はこの方でしょうか。
教授選は地域住民に信頼された医師が選ばれるわけではなく、学閥など派閥や政治のような力で決まる可能性が高いのですね。
伊藤孝史先生は令和5年3月末での退職が決定しています。恐らく、それに続く退職者もでるかも知れません。
新教授となる方には、島根県民の方が落胆しないような後継者となっていただきたいです。

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