ドラえもんコミックス第26巻より「のび太の地底国」のあらすじをお伝えします。
のび太が0点をとってしまった答案をママに見つからないようにと、隠すために掘った穴。
そこから、のび太の地底国が誕生し、やがて滅亡していきます。
どうして、滅亡してしまったのか、その理由にせまります。
この記事でわかること
- ドラえもん「のび太の地底国」(コミックス第26巻)あらすじ
- ドラえもん「のび太の地底国」からわかったのび太国滅亡の理由
- ドラえもん「のび太の地底国」に出てくるひみつの道具9個
Contents
ドラえもんコミックス第26巻「のび太の地底国」(あらすじ)
のび太が叫んでいます。
「あれが悪いんだ!!」
「あれのない国へ行きたい。」
学校がなくなればいい
「あれ」とは学校です。
テストで0点をとったのび太は先生に叱られます。
叱られたことが理由で「学校がなくなればいい」とドラえもんに訴えています。
ドラえもんはさとしました。
子どもは学校で勉強しなければならないと法律で決まっているんだと。
地下に子どもの国をつくる
のび太は0点をとってしまったテストをママに見つからないように隠したいと言いました。
そこで、ドラえもんがポケットから取り出したのは「どこでもホール」
ひとりでにできた穴とこのホールがつながる道具です。
のび太はこの道具を使って穴をつくりました。
意外と大きな穴ができて、テストを隠すだけじゃもったいないと、ドラえもんとのび太はこどもの国をつくることにしました。
のび太は「子どもの、子どもによる、子どものための国」をつくるんだと大はしゃぎしています。

ドラえもんは「ミニブルドーザー」と「光ごけ」を使って、穴の中をきれいにしました。
国民に、しずかちゃん、出木杉くん、ジャイアンとスネオを呼び、「おりたたみハウス」を使って建物を建てました。
そこで出木杉くんが「都市計画をつくって家などを建てなくちゃいけない」と言います。
のび太国の誕生
みんながそれぞれ家も手に入れ、公園やレストラン、ゲームセンターなどをつくり国が完成しました。
そこで、ジャイアンがのび太の家を横取りしたり、スネオが持ってきたまんがを自分の家に置かせたりと、好き勝手をし始めます。
ドラえもんは「ロボ警官」「署長バッジ」を使ってジャイアンを取り締まります。
のび太はみんなを集め「暴力をなくし明るく平和な国をつくりたい」と首相に立候補しました。
のび太国の誕生です。
のび太内閣発足
のび太は次の者たちを任命しました。
閣僚 | 名前 | 仕事 |
文部大臣 | 出木杉くん | 宿題をやって国民のみんなに見せる |
遊び大臣 | スネ夫 | ドラえもんの「立体コピー紙」「フエルミラー」を使ってスネ夫の持ち物を増やす |
農林大臣 | ドラえもん | 「日曜農業セット」を使って食べ物をつくる |

クーデター勃発
のび太が首相となったのび太国では、みんなの不満が爆発しました。
のび太は首相となってから、みんなをこき使い、そむけば逮捕するという横柄なやり方に変わっていったからです。
「独裁者をたおせ!!」とジャイアンを中心にクーデターが勃発。
ちょうどその時、地震が起こり、地上へ逃げる形でのび太国は崩壊しました。

ドラえもん「のび太の地底国」からわかるのび太国滅亡の理由
ドラえもん「のび太の地底国」からは世の中のしくみが学べます。
そして、のび太国がどうして滅亡したのかも知ることができます。
民主主義の大原則
のび太の言う「子どもの、子どもによる、子どものための国」という言葉。
これは民主主義を表しています。
民主主義とは「みんなのことはみんなで相談して決めること」
日本では、なにか物事を決める際にこの方法が一番いいと、取り入れられています。
都市計画とは
出木杉くんが言っていた「都市計画」とはみんなが無秩序に建物や設備を開発しないように、将来のことを考えながら、あらかじめ建物や道路などの配置を計画しておくことです。
例えば勝手に道路を作ったり、家を好き勝手に建てると、緊急時に車が通れなかったり、問題がたくさん起こります。
古くは平城京や平安京も都市計画があったからこそ、あのような碁盤目状のきれいな街ができたのです。
のび太国が滅亡した理由
のび太国が滅亡した理由は、のび太が首相の権力を好き勝手に使い、いつの間にか独裁者に変わったためです。
のび太が作りたかった「子どもの子どもよる子どものための国」はいつの間にか「自分のため」に変わってしまったのでした。
権力を振りかざすというのはこういうことを言うのでしょう。
みんなの不満が爆発したのは言うまでもありません。
世界のどの国においても、独裁者は追われる運命にあるのですね。

ドラえもん「のび太の地底国」に出てくるひみつ道具9個
ドラえもん「のび太の地底国」のお話にはたくさんのひみつの道具が登場しました。
のび太国を地下に建国するために使われたひみつ道具を見ていきましょう。
ひみつ道具 | 概要 |
どこでもホール | マンホールのふたを模したもの。地面に置いてふたのダイヤルを回すと地中に自然にできた穴とつながる。 |
ミニブルドーザー | 地面をならす道具。本物以上の馬力がある。 |
光ごけ | 太陽のような光を出すこけ。22世紀のバイオテクノロジーが生み出した。 |
おりたたみハウス | おりたたむことができる簡易型住居。住むことができる。 |
ロボ警官と署長バッジ | 警官を模してこけし型ロボットにしたもの。署長バッジをつけた者の指示に従う。 |
立体コピー紙 | この紙の上に物を乗せると複製品ができる。人間もコピーできる。 |
フエルミラー | 鏡台型の道具。この鏡に写したものをいくつでも取り出すことができる。 |
趣味の日曜農場セット | 米や芋など好きな作物を栽培できるセット。適度な苦労ができるようになっている。 |