2022年9月16日、製薬会社第一三共の研究員である吉田佳右容疑者が自宅マンションで妻の容子さんに何らかの方法でメタノールを飲ませて殺害した疑いで逮捕されました。当時床に倒れている容子さんを自ら通報していましたが、解剖した結果、容子さんの死因は急性メタノール中毒死だとわかりました。
吉田佳右自宅「家庭内別居!妻はワンオペでリビング横の洋室に脱出」
吉田佳右の経歴「学歴コンプで妻を超えたかった」
吉田佳右容疑者は製薬会社で有名な第一三共の研究職社員でした。第一三共に入社できることもすごいですが、研究職ということでかなりのエリートと推察します。
吉田佳右容疑者の経歴をまとめました。
・2007年4月 第一三共に入社「研究員として新薬の開発を担当」
・2010年 同期入社の容子さんと結婚
・2013年 マンション購入
・2015年 千葉大学大学院にて博士号を取得「博士論文では創薬に必要な化学物質を合成する新たな手法についての研究結果をまとめていた」
・2018年〜2020年 米国の大学に博士研究員として留学


【追記】吉田けいすけの高校「小中学時代から頭良い」
メタノールを使って妻の容子さんを殺害した疑いがもたれている吉田けいすけ容疑者。幼少期から高校までを追っていきたいと思います。

テレ朝newsより引用

テレ朝newsより引用
吉田容疑者の小中学校時代を知る人:「優秀で、何一つ非の打ち所がない。しょっちゅう、家に来てご飯食べたりしていた。その代わり『勉強教えたるわ』と。頭良いから」

みんなの大学情報より引用

現役塾講師のブログより引用
・天王寺高校
・茨木高校
・三国丘高校
・四條畷高校
・豊中高校
・高津高校
・生野高校
・岸和田高校
・大手前高校

大学時代の吉田佳右容疑者
大阪府堺市のニュータウンで、姉と妹の三きょうだいで育った吉田。父は会社勤め、母は公務員で、絵に描いたような優等生だった。
「テストはいつも一番。とても賢く、当時から将来『薬剤師になりたい』と言っていたのを覚えています。悪目立ちするようなこともなかった」(中学の同級生)
偏差値70超の名門・三国丘高校に入学。受験勉強に励み、01年に北海道大学薬学部に進学した。異郷でも屈託なく振舞う吉田は周囲に慕われ、薬学部の同窓会誌の編集委員にも名を連ねている。
出典:週刊文春
【追記】第一三共研究開発員の吉田けいすけ容疑者「年収1000万超」

TBS NEWS DIGより引用

JIJI.COMより引用
時事通信社の報道によると吉田佳右容疑者は第一三共株式会社の研究開発部門に所属し、研究開発員として新薬の研究などに取り組んでいたとあります。
吉田容疑者の年収を調べてみました。

OPENWORKより引用
求人情報のホームページに第一三共株式会社の年収データが載っていました。
製薬会社の職種はMR、営業、研究、研究開発とありました。報道から吉田容疑者は「研究開発員」です。赤枠が研究開発に従事する社員の年収です。平均が1053万円。年代や業績によって650万円から1500万円のひらきがあります。

FRIDAY DIGITALより引用

株式会社ヒイラギHPより引用

JIJI.COMより引用
・施設の各階に設置された倉庫から実験室に運び、目的に応じて希釈する
・メタノールを倉庫から持ち出すときは記録簿への記入を義務付けていた
・メタノールの使った本数や量、実験室での使用状況も記録に残すなど管理は徹底していた
前出の元上司が振り返る。
「当時、彼は抗がん剤の研究をしていました。研究所の仲間と飲みに行くことも多かった。関西弁でよくしゃべる、明るい若手で人気もあった。人間関係のトラブルを感じさせるタイプではなかったです」
出典:週刊文春
週刊文春の取材に応じた元上司は「理系エリートの世界ならではの劣等感」も抱えていたのではと話しています。
吉田容疑者の同期がドクター(博士)ばかりのなか、自分は修士、引け目を感じている中で、会社は博士号をとってもらおうと国内留学をさせたということで、周りも認める優秀な研究員でした。
(追記終わり)
吉田佳右の家族構成「ひとりぼっちになった小学生の息子」
吉田容疑者が自宅の中に子供の手を引きなから入っていくところの画像です。メタノール殺人事件は2022年1月14日から16日の間に起こったとされています。事件のあった日から吉田佳右容疑者は仕事を休んでいます。子どもと長く過ごしたかったのでしょうか。
・夫:吉田佳右容疑者(40歳)
・妻:吉田容子(40歳)
・長男(小学生)
容子さんの普段の様子について、関係者は「子どもの教育に熱心だった」と話しているということで、自殺につながるような事情は確認できなかったということです。
出典:産経新聞

吉田佳右の殺害状況「容子さんの死因は急性メタノール中毒」

FNNプライムオンラインより引用
吉田容疑者は1月16日午前7時半ごろ、容子さんが寝室で意識がない状態で倒れているとして119番した。容子さんは病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。遺体を解剖したところ、体内から致死量を上回るメタノールが検出され、死因は急性メタノール中毒だった。
出典:毎日新聞
警視庁の聴取に対し、吉田容疑者は、女性が前日15日に嘔吐(おうと)や、ろれつが回らないといった状態がみられたほか、服を脱いだり、ベッドから落ちたりするなどの暴れた様子も見せていたと説明。吉田容疑者は「その後、(妻を)寝かしつけ、翌日、再度様子を確認すると呼吸をしていない状態だった」などとも話していたという。
出典:産経新聞
吉田容子さんがどのように亡くなったのか、ニュースなどから状況をまとめます。
・1月16日、容子さんが寝室で意識がない状態で倒れていた
・容子さんは病院に搬送後死亡が確認された
・司法解剖の結果、急性メタノール中毒だった
【追記】吉田佳右の知人の話「家庭を大事に子煩悩パパ」

インタビューに答える吉田佳右容疑者の知人

吉田容疑者を知る人
ではない、びっくりした。どちらかというと優しい感じ。
こちらの知人男性も吉田容疑者に対して良い印象を持っています。
「第一三共」社内で吉田容疑者は、問題視されていたようだ。「(容子さんが亡くなった)1月時点で、吉田さんは異動になっていたんです。部長付でね。要注意人物とみられていたんですよ。警察は捜査を進めていたようですが、本人が関与を否定していたため会社は解雇できなかった。会社には来ていませんでしが、雇用は続いていたんです」(同社社員)出典:FRIDAY DIGITAL
第一三共の社員が話した内容です。第一三共に警察の捜査がはいったことで、要注意人物と見られ異動になったようです。本人が関与を否定していたため会社としては解雇出来なったようですが、部長という肩書から会社では優秀だったのでしょう。
学ランを着ている吉田佳右容疑者です。周囲の評判は悪くなく、むしろそんな事するはずがない人という印象ですが、モラハラDV男には見られる特徴でもあります。
家庭の中はうまく行かなかった吉田容疑者ですが、会社など外では、そんな素振りも見せなかったようです。
(2022.09.21追記)

週刊文春より引用
吉田佳右メタノール殺人「過去の似たような事件」
メタノールというドラマがあるということで調べてみました。
チェコ・テレビで2018年に2部構成のテレビ映画「メタノール」が制作されました。2012年にチェコで起きた「メタノール入り密造酒事件」をもとにしたテレビ映画です。
この話のもとになった2012年におきた「メタノール入り密造酒事件」はお酒を安価にするために、少量のメタノールをまぜて販売し、死傷者が出た事件です。
千葉大学大学院法中毒学研究室 永沢明佳講師 「メタノールは無色透明で、酒に含まれるエタノールと臭いや味がほとんど変わらず酒に混ぜると気付かずに飲んでしまう可能性がある。わずか15ミリリットルを飲んで死亡したケースもある」
出典:TBSテレビ
15ミリリットルは大さじ1杯くらいです。メタノールはわずかな量でも毒性があるうえに、においや味がないものなので混ぜてもわかりにくいところがおそろしいです。
また、2016年3月、兵庫県西宮市のマンションに住む主婦が有毒のメタノールをまぜた酒を夫に飲ませ、死亡させた事件がありました。夫婦は再婚で妻には大学生の連れ子がいました。
犯人の妻も被害者である夫も真面目そうだとマンションの住人は答えています。周囲には仲の良い家族に見えたそうです。
夫が事件当日外出先で体調異変を訴え、神戸市の病院に顔面蒼白で駆け込みました。医師に、吐き気とめまいを訴えた後意識を失い、血液検査からメタノール中毒の疑いが出たことで警察の捜査が入りました。
夫が体調異変を訴えるまでの数日間で2リットルの紙パック入りの日本酒を数日間飲んでいたといいます。自宅では日本酒だけでなく、ウイスキーや焼酎など他の酒からもメタノールが検出されています。メタノールは無味無臭で酒に入れても色や味に変化はないということで、日々の蓄積による中毒症状だったと見られています。夫はその後、多臓器不全で死亡しました。
夫婦は離婚の話は出ていたそうで犯人の妻は夫の日常的な態度に腹がたったそうで、死ぬとは思わなかったと殺意は否定していました。
吉田容疑者は「夫婦仲が悪かった」と話していますが、取り調べに対し「事実ではありません。嫁に殺意を抱いたことはないし、家にメタノールなんか持ち込んだことはありません」と容疑を否認しています。
出典:TBSテレビ
逮捕された吉田佳右容疑者の供述を聞くと2016年に起きた事件と似たようなことを言っています。また妻の容子さんは普段からアルコールをたしなむ人だったのでしょうか。そうであるなら吉田佳右容疑者の知識をもって少しずつお酒にメタノールをまぜることはたやすかったようにもみえます。
逮捕されたので、状況証拠はそろっているのでしょうが、吉田容疑者はバレるとわかってやっていたのか、または研究員としての知識で科学的にわからないやり方で犯行をおこなったのか、まだまだ闇が深い事件です。
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