ドラえもんのひみつ道具「百苦タイマー」は100分の間に100の苦しみを味わう機械です。
ときどきある「なくてもいいひみつ道具」なのではないかと思うこの機械。
1分に1回も苦しみを経験することに、のび太は耐えられるのか。
のび太が絶体絶命の場面に出くわす、その使命とは。
ドラえもん「百苦タイマー」(コミックス第18巻)のあらすじとともにお伝えします。
この記事でわかること
- ドラえもんのひみつ道具「百苦タイマー」概要
- ドラえもん「百苦タイマー」(コミックス第18巻)あらすじ
- ドラえもん「百苦タイマー」に出てくる『行』とは何か
Contents
ドラえもんのひみつ道具「百苦タイマー」概要
百苦タイマーの取扱説明書
- 100分間に100個の苦しみを味わうことができる
- 自分の心をきたえることができる
- 一度動き出すと誰にも止められない
- 回数を重ねるごとに苦しさが増すシステム
- 爆弾でも壊すことは不可能
ドラえもんコミックス第18巻より引用
ドラえもん「百苦タイマー」(コミックス第18巻)あらすじ
のび太が部屋に戻ると、ドラえもんがひみつ道具の定期検査をしているところでした。
100ヶ月(8年4ヶ月)ごとに全部の機械を調べるということは、大変な作業になりそうです。
セワシくん登場
たくさんあるひみつ道具を点検するには、ドラえもんだけでは無理だったのでしょう。
セワシくんが未来から手伝いにきてくれました。
ドラえもんとセワシくんは忙しそうに作業を進めています。
定期検査を手伝いたいのび太
のび太は手伝おうとある道具に手を伸ばしました。
するといきなり大音量の「コケコッコー」が響き渡ります。
「遠くの人起こし用目覚まし」です。
ドラえもんに「いじるな」と怒られてしまいました。
「百苦タイマー」とは
のけものにされたのび太。
ドラえもんに内緒で、ある一つの道具を持ってきてしまいました。
それは「百苦タイマー」と言って、100分の間に100の苦しみにあう機械です。
なんでこんな機械があるかというと、わざと苦しい目にあって、心をきたえる人もいるからです。
のび太が行った「百苦」
スイッチを押してしまったのび太が体験した苦しみ
- ドラえもんとセワシくんに殴られる
- 額縁が落ちてきて頭にぶつかる
- 通りがかったジャイアンに急に殴られる
- 工事中の現場から鉄骨が落ちてきて下敷きになる
- 土管に隠れていたら、火付けタバコを捨てられ、大やけど
- 車にはねられる

のび太が生きのびた理由(ここがオチ)
車にはねられたあと、のび太は「このままだと死んじゃう」としずかちゃんに助けを求めました。
ちょうど料理中だったしずかちゃんが手にしてたものは「包丁」でした。
助けを求めたにも関わらず、刺される?!
これが7回目となる「苦」なのか?!
ココがオチ
絶体絶命のこの場面に救世主が!ここで、まさに危機一髪!セワシくんが百苦タイマーを百年後の世界へもっていってくれたので助かりました。

ドラえもん「百苦タイマー」は『行』と言えるのか
この役に立ちそうもない「百苦タイマー」がひみつ道具としてある意味とは何なのか。
ドラえもんは、自分の心をきたえる『行』というものがある。」と言っていました。

『行』とはなにか
『行』とは「ぎょう」と読み、仏語で「僧などが修行すること」です。
ただ、仏教においての本来の修行の目的は「悟りをひらくこと」
ですので、修行は目的ではなく、「手段」だということです。
さまざまな『行』
修行とはいろいろありますが、ここで有名なものをいくつかご紹介します。
質素な食事
修行僧が食べる食事は精進料理と呼ばれます。
旬の野菜料理が中心で、動物性のものは禁止されています。
鶏出汁も、かつお出汁も食べることはできません。
もちろん、お酒も禁止されています。
かつての『行』は今やエンターテイメント
こんなのあります
滝行
滝行とは色々な方法があります。
写真のように激しく流れる滝の下で打たれたり、たまっている水につかったりします。
また、お経を唱えながらや白装束に着替えて行ったりします。
座禅
座禅とはあぐらをかき、姿勢を正して精神を統一することです。
姿勢、呼吸、心を整えることを意味します。
1500年もの歴史を持つ座禅は心を落ち着かせ、高いリラックス効果もあることから現代でも注目されています。
ドラえもんの「百苦タイマー」は『行』と言えるのか
ドラえもんの「百苦タイマー」の100の苦しみ。
これは修行を遥かに通り越して、危険極まりない『行』です。
絶対にマネしてはいけません。
