ドラえもんコミックス第39巻より「具象化鏡」のお話です。
具象化鏡とは
「ぐしょうかきょう」と読みます。
具象化鏡とは「頭で考えている言葉を形にして見える化するドラえもんのひみつ道具」です。
具象化とは姿を持つ具体的な形で示すこと。頭で考えている形のないものを形にすること。
この記事でわかること
- ドラえもんのひみつ道具「具象化鏡」の概要
- ドラえもん「具象化鏡」(コミックス第26巻)あらすじ
- ドラえもん「具象化鏡」から言葉の表現を学ぶ
Contents
ドラえもんのひみつ道具「具象化鏡」の概要
テレビ朝日HPより引用
「具象化鏡」とは、頭で考えている言葉を形にして見える化する道具です。
例えば、のび太が「どうせぼくなんか」と暗い気持ちでいると、のび太の周りに灰色のもやがかかります。
ドラえもん「具象化鏡」(コミックス第26巻)のあらすじ
勉強もせずにゴロゴロしているのび太を見て、心配になるドラえもん。
ドラえもんがひみつの道具「具象化鏡」を出してスイッチを入れました。
ドラえもんはのび太に「君がだらけている間に、時間は休みなく流れていくのだ。」と言います。
すると「ゴオー、ゴオー」と時が流れていくありさまが目に見えました。
のび太が具象化したもの
①自分の周りにできた灰色のもやが不思議でならないのび太
「キツネにつままれたような感じ」と想像する。
キツネがやってきてのび太の鼻をつまむ
②ママに「勉強もしないであそびにいくの?」と小言を言われるのび太
のび太は耳の痛い言葉を聞いた。
のび太は耳が痛くなる
③スネ夫がアイドルにデートに誘われたと言っている。
これは真っ赤な嘘だ。
スネ夫が全身真っ赤になる。
④のび太は、出来杉君としずかちゃんの仲がいい様子を見てしまう。
嫉妬するのび太
嫉妬の炎で燃えるのび太
③出来杉君と自分を比べてなんて自分はだめなんだと落ち込むのび太。
絶望のどん底に落ちるのび太
地面に深く大きな穴が開いて落っこちるのび太
単純なのび太
絶望していたのび太のところに学校の先生があらわれました。
なんとテストが65点だったとほめられたのです。
それを聞いたとたん、のび太にスポットライトがあたりました。
希望の光です。
そして、遠く空の向こうに飛んでしまいました。
のび太は「天にものぼる気持ち」だったのです。
どこからか「ズシン、ズシン」と大きな足音が聞こえてきました。
春がおとずれたのですね。
ドラえもん「具象化鏡」が使えたらホラー映画になりかねない慣用表現
もし、ドラえもんの具象化鏡を使って形にしたら、恐ろしくなる表現を集めてみました。
【手を焼く】
→てこづる。もてあます。
【親のスネをかじる】
→子どもがひとり立ちできる年になっても自立せず養っておもらうこと。

【大目玉を食う】
→ひどくしかられること
【のどから手が出る】
→欲しくてたまらない様子
【首が飛ぶ】
→首を切られる。解雇される。
【自腹を切る】
→自分の金で払う、身銭を切る。
